東京訴訟第2回期日後集会のご報告
2018年10月18日 東京優生保護訴訟・報告集会(第2回)
15:30~17:00@TKPカンファレンスセンター5A
<式次第>
1 裁判(第2回弁論期日)のご報告
2 原告代理人(岡崎穂波弁護士)意見陳述
3 原告 北 三郎さんから
4 仙台訴訟原告から
①飯塚淳子さん(仮名)から(仙台二次訴訟原告)
②佐藤路子さん(仮名)から(仙台一次訴訟原告である佐藤由美さん(仮名)の義理のお姉さん)
5 他団体のみなさんからのご意見
①優生手術に対する謝罪を求める会 大橋由香子さん
②東京都手をつなぐ育成会 永田直子さん
③DPI障害者権利擁護センター 五位渕真美さん
④精神障害者権利主張センター絆 山本眞理さん
⑤東京都聴覚障害者連盟
6 仙台から 新里宏二弁護団長、鈴木裕美弁護士
7 今後の活動について
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みなさんの言葉すべてを臨場感たっぷりにご紹介したいところですが,UDトークのログが途中でふっとんでしまい,前半はほとんど記録が残っていません…。なお,原稿をいただけた方は原稿で代えさせていただいております。
1 裁判のご報告 関哉直人弁護士
こちらの記事「東京訴訟第2回期日のご報告」を参照してください。(←たいしたこと書いてません。ごめんなさい。関哉弁護士がもっといろいろ解説していたような気がするのですが,集会開始前後はバタバタしていて全く記憶がないのです…)
岡崎弁護士による意見陳述の再現:「181015 原告代理人意見陳述(PDF)」
岡崎弁護士,普段の話し方はとってもマイルドな感じなのに,意見陳述では凛とした声で素敵でした。裁判所に出した意見陳述書は,もっと長くて複雑でいろんなことを書いてあったのですが,わかりやすくまとめてくれたのも岡崎弁護士です。
3 原告 北 三郎さんから
4 他の訴訟の原告から
飯塚淳子さん(仮名)から(仙台二次訴訟原告)
佐藤路子さん(仮名)から(仙台一次訴訟原告である佐藤由美さん(仮名)の義理のお姉さん)
実は,このあたりまでで大手マスコミの皆さまは撤収してしまわれました。ニュースバリュー的には,裁判の報告が聞ければ十分,ということなのかもしれませんが,個人的には,この後のみなさまのコメントが心に突き刺さるものが多く,マスコミの皆さまにも聞いてほしかったんだけどな・・・と思いました。まぁ,狭い会場だったので仕方ないかもしれませんが。でも,外部の会場を借りるのはとっても大変だし高いんですよ!(涙)
5 他団体のみなさんからのご意見
①優生手術に対する謝罪を求める会 大橋由香子さん
大橋さんからのコメントの中で,「ドイツでは「救済」という言葉は一度も出てきておらず、もっぱら「補償」が使われたらしい」という話がありました。
これについて,関哉弁護士から補足のコメントがありました。→法律的には,「補償」というと悪くないけど(責任はないけど)損害を補填する,という意味で,責任がある場合には「賠償」という言葉が使われます。全国弁護団でもいろいろ考えたけれど,「救済」ではなく「被害回復」という言葉を使うことにしました,とのこと。
②東京都手をつなぐ育成会 永田直子さん
永田さん,親の立場としていろいろ複雑な思いがあったでしょうに,このような場で発言をしてくださったことに,心からの敬意と感謝を捧げたいと思います。
③DPI障害者権利擁護センター 五位渕真美さん
五位渕さんのコメント,記録が残っていなくてすみません!よかったら,その,また次回来てコメントいただけたり・・・したらうれしいです!
④精神障害者権利主張センター絆 山本眞理さん
上記メモの前半はご本人によるメモ,後半は書き起こしです。そのため濃度に差がありますがご容赦を。
今でも,不妊手術が本人の同意という風に形を変えて残っていること,そして,「今、本当に国を謝罪させなければ、こういう優生思想に基づく優生手術は今後も続くし、更に、本人の同意や、自己決定権という美しい言葉の中で、どんどん強化されていく」という言葉が,胸に刺さりました…。自己決定権とか意思決定支援とか,本当に難しいですね…。
⑤東京都聴覚障害者連盟 山口さん
山口さんは,手話でお話いただくとともに,原稿の読み上げもありました。
UDトークの音声認識がイマイチだったり,修正が追いついていなかったりして,メモには変な部分がありますが,それはすべて弁護団の責任です,すみません。
6 仙台から 新里宏二弁護団長、鈴木裕美弁護士
これも途中記録が抜けています。新里先生ごめんなさい。
スウェーデンの補償制度の話などを聞くと,日本の制度作りもかなり頑張らないといけない!という気にさせられます。別の機会にでもスウェーデンの詳しい報告をする機会があるとよいのですが。
鈴木弁護士のコメント,記録がありません。後でもらってきたら追記します!
7 今後の活動について
関哉弁護士から,岡崎弁護士に「せっかく壇上にいてもらって意見陳述の再現だけではあれなので,この裁判にかける思いを,マグマのような思いをぶつけてください!」と無茶振り。
これに対して岡崎弁護士は,さらりと対応されていました。さすがー。どれだけさらりとソツないかというと,こんな感じです。
岡崎弁護士「私はこういった弁護団事件に関わるのは初めてでして,関哉先生とのつながりがあったということで入らせていただきました。単純にニュースを見てこれは許せない問題だなと思ったのが,弁護団に入った単純なきっかけです。今日も前で意見陳述をさせていただきましたが,いつも弁護団でいろいろ想像して,議論して,推測をして,話を進めて書面を作っていますけれども,こういう機会の中で,直接みなさんのお話を聞くというのがすごく大きな原動力になっております。また,法廷で皆さんが見守ってくださるというのも本当に心強く思っておりますので,今後も引き続きご協力・ご支援をお願いしたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。」
そして,最後に北さんからの言葉です。
北さん「一言申し上げたいことがあります。20年でこの裁判が,優生手術のことが20年で消滅する。そんな話を聞きました。私は動揺しております。今までやってきたことが,苦しんで悲しんで,女房にも一言言いたいけれども,なぜかしらこの20年で消滅したっていう風なことを聞きました。でも,謝罪も何もなしに,国は簡単に言うけれども,この60年間つらい思いをしてきました。それなのに国は責任を負わない。そんな話はないだろう。でも,また仙台に11月28日,また12月20日東京で行われます。また,来年2月19日にまた裁判が行われます。私も謝罪があるまで頑張って生きたいと思っております。どうかみなさんの力をください。どうかよろしくお願いいたします。」
力強い北さんの言葉をきけて,私たちも力をもらいました!
また次回の期日(12月20日)も入庁行動をやりますので,寒い時期ですけども,よろしくお願いいたします。
(番外編)
カンパ箱に千円札を投入するイケメン弁護士。会場への誘導も担当してくれていたので,見かけた方も多いはず。次回見かけたら,「よっ,イケメン!」と声をかけてやってください。