東京訴訟第11回期日のご報告

1.裁判前

バーの中に弁護人のための手話通訳
傍聴席は新型コロナ対策で間をあけての着席。
今回も2分間の撮影が入りました。

2.開廷

(1)書面の関係

原告:3月10日付第8準備書面,3月17日付訂正申立書を陳述。

被告:3月10日付準備書面(最終),3月17日付準備書面(最終補充)を陳述。

(2)書証の関係
原告:甲A159~182号証,写し,提出。→いずれも採用して取調べ。

(3)吉野先生による意見陳述
PPTが大画面に出る前に陳述スタートしてしまってちょっと中断。
穏やかで優しい吉野先生らしい意見陳述でした。
「少数者」を「しょうしゅうしゃ」と噛んじゃった吉野先生がかわいいかったです(♡)。

(4)北さんによる意見陳述
いつもどおり,いつも以上に,力強い陳述でした。

意見陳述は調書に添付されます。

(5)結審
双方これで主張終了,結審。
判決は,6月30日(火)午後2時。103号法廷。

3.裁判後

急遽,日比谷公園で青空報告会が開催されることになりました。

みんなの待つ日比谷図書館前へ

報告集会の内容を全部書ききることはできませんが,エッセンスのみお伝えします。

関哉先生:
判決まで期間があくが,期間があるということはいい判決を書いてくれるはず。弁護団のみなさんは「何言ってんだ」と笑うかもだけど(笑)。(いやいや笑いません!)

新里先生:
騙して手術していいという法律なんかない。騙しておいて,20年経ったら免責されていいのか。いいはずがない!(怒)

鈴木先生(仙台):
市野川先生の証言で,私たちにも見えていなかったことが見えてきた。仙台控訴審でも補充書面を出した。東京判決に期待したいし,仙台も頑張りたいのでよろしくお願いします。仙台の期日は5月19日。

青空に恵まれた青空報告会

** 東京弁護団のメンバーからも一言ずつ **

採澤先生:
自分の担当は20年を乗り越えるのがテーマ。乗り越えられなかったときに,国や厚労省はどうすべきだったのか。当時の状況に,怒りを込めて書面を書いていた。今日はそれを提出できてスッキリ(笑)。

藤木先生:
全国のみなさんにこの訴訟のことを知ってほしいと思って活動しています。本人だけじゃなくて家族も被害にあっている。

高辻先生:
北さんの意見陳述,あらかじめ紙で見てたけど,北さん自身の言葉で聞くとじーんとしました。すごい力強かった。普段接している北さんは優しくて楽しくて,ギャップ萌え。(あれ?萌えとかは言ってなかったっけ…)

私:
弁護団ブログ見てね。今日の写真もうUPしてるし,期日の予定も載ってます。

北さん:
法律的なことはわかりませんけど,先生に任せるしかありませんけど,先生の後ろに隠れているわけにもいかないので,皆さんに名乗り出てもらうために顔を出しました。全国の訴訟や集会に顔を出して頑張っていこうと思います。みなさんも協力をお願いいたします。

関哉先生:
過去を振り返る必要があるのか,みたいな意見もあるが,我々弁護士は,目の前に苦しんでいる人がいれば,なんとかしたいと思う。裁判を通じて社会を変えていけるような活動をしていきたい。
今日の意見陳述案を一緒に考えている時,「北さんが言いたいことは?」と聞くと,北さんが口にするのは「一人でも多くの人に名乗り出てもらうために活動していかなきゃいけない」ということばかり。自分の被害のことよりも,これからの活動のことを考えている。
判決の日もどうか傍聴に来てください。ありがとうございました!

3月 17, 2020