東京地裁近隣のあれこれ
先日の集会で,「期日傍聴券の抽選に外れた時にどうすればいいのか」という話題がありました。抽選前にお昼を食べたり,期日後の集会まで時間をつぶしたいこともあるかと思いますので,そのためのTIPSをお届けします。(地図は,先日のチラシを参照してください。)
1.東京地裁で過ごす方法
(1)他の裁判を傍聴する
これが,普通にオススメです。刑事事件の「新件」となっているものは,だいたい30~40分くらいで期日が終わりますし,手続きの最初から結審まで見られることが多く,いかにも裁判という感じで面白いと思います。ロビーの開廷表を見て,いくつか候補をメモって見に行きましょう。最近は,紙の開廷表だけでなく,検索機械が設置されました。(どっちが使いやすいかは人それぞれな気がします…)
各法廷の近くには待合室もありますが,弁護士と依頼人や証人などが打ち合わせをしていることもあるので,その場合は邪魔にならないようにしましょう。ちなみに,裁判所構内は撮影禁止,法廷内では携帯電話の電源は切ってください。マナーモードの振動もけっこう響きます。
なお,民事事件は,書面のやり取りが中心で,事件関係者以外には何をやっているか全くわからなかったり,あっという間に終わってしまったりするので,傍聴してもあまり面白くないことが多いです。同様に,刑事でも控訴審はあまりお勧めしません。
(2)地下でまったりする
東京地裁の地下1階には,食堂や喫茶店,コンビニ,小さな休憩スペースがあります。小さい本屋もありますが,ほとんどが法律専門書です。郵便局もあります。
※地裁のロビーにソファーがあるので,そこで座って過ごすことも可能です。ただ,ここは待ち合わせの方々も使用するので,大人数で長時間居座ると迷惑になります。他の来庁者の方々にご配慮をお願いいたします。
2.東京家裁で過ごす方法
東京地裁の地下から東京家裁の地下へ抜けることができます。地上からも行けますが,地下の行き来であればあらためて手荷物検査を受ける必要がありません。
東京家裁の地下にも,食堂とコンビニがあります。地裁と家裁,どちらの食堂がいいかと聞かれると,個人的には家裁の食堂が好きです。定食の小鉢も2つ付きますし。食堂は13時を過ぎると人がほとんどいなくなるので,コーヒーとケーキを頼んでまったりするというのもいいと思います。どちらも私は頼んだことがないので味は保証しかねますが。
なお,東京家裁の地下は,検察庁の地下とも繋がっており,検察庁地下にはCAPICという刑務所製品を販売するお店があります。残念ながら一般の方は地下通路の通り抜けができませんが,ネットショップもありますし,年に1回,6月初めに全国矯正展というのもありますので,よろしければぜひ。
3.弁護士会館で過ごす方法
弁護士会館の地下には,中華・和食・そば・洋食などのレストランがあります。中華と和食はやや高め。小さな本屋もありますが,法律専門書ばかりな上にものすごく狭いのでお勧めできません。
また,1階の角(地裁側かつ家裁側)に,自販機のある小さな休憩スペースがあります。
4.日比谷公園で過ごす方法
弁護士会館の向かいは日比谷公園です。日比谷図書館や,10円カレーで有名な松本楼があります。また,大噴水のあたりではよくイベントをやっています。今はちょうど「ベルギービールウィークエンド」ですね。この間はオクトーバーフェストをやっていました。日本酒や海鮮系のイベントもあった気がします。12月にはクリスマスマーケットもやっています。
日比谷公園はとっても大きいので,散歩しているとあっという間に1時間経ってしまいます。季節の花々が植えられた花壇や,東屋のある庭園も素敵です。氷の翼をまとった鶴としてニュースにもなった鶴の噴水や,ローマを建国したロムルスとレムスの兄弟を育てた狼ルーパ・ロマーナの像なんかも探してみてください。
5.皇居に足をのばす
裁判所の正面玄関を出て右にずっと進むと,桜田門です。桜田門からお堀の外の道を左回りに行くと,国会図書館や最高裁判所があり,更に進むと桜で有名な千鳥ヶ淵に出ます。残念ながら皇居を散歩したことはないので,皇居の詳しいご紹介はできませんが,のんびりお堀沿いに散歩するだけでも楽しいですよ。こんなに暑くなければですが…。